イギリスで楽しむアフタヌーンティー:ロンドンのおすすめ店・歴史・マナー
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イギリス観光の目玉といえば、ビッグベンやバッキンガム宮殿などの有名な観光スポットを思い浮かべる方も多いでしょう。しかし、イギリスの文化を深く味わうなら、アフタヌーンティーがおすすめです。
アフタヌーンティーは、単なるお茶の時間ではありません。それは、イギリスの伝統と優雅さが凝縮された、まさに「体験」なのです。紅茶をすすりながら、美味しいスイーツやサンドイッチを楽しむ。そんな贅沢な時間は、きっと皆さんの旅の思い出に華を添えることでしょう。
この記事では、ロンドンで楽しめるアフタヌーンティーのスポットを9つご紹介します。高級ホテルの格式高い雰囲気から、気軽に立ち寄れるカジュアルな店、そして予算を抑えたい方向けのリーズナブルな店まで、幅広くカバーしています。さらに、アフタヌーンティーの歴史や楽しみ方、知っておくべきマナーなども詳しく解説します。
イギリスのアフタヌーンティーとは?
アフタヌーンティーは、「優雅な時間」「美味しい紅茶」「可愛らしいケーキ」といったイメージがある一方で、深い歴史と文化も持っています。ここでは、アフタヌーンティーの本質に迫ってみましょう。
アフタヌーンティーの歴史と発祥
アフタヌーンティーの起源は、19世紀半ばにまで遡ります。ベッドフォード公爵夫人のアナ・マリアが、午後の空腹を満たすために始めたとされています。当時のイギリスでは、朝食と夕食の2食制が一般的でしたが、夕食が遅かったため、午後に空腹を感じる人が多かったのです。
アナ・マリアは、この空腹を紅茶とケーキ、軽食で満たすことを思いつきました。彼女は友人たちを招いて、午後4時頃に紅茶とスナックを楽しむようになりました。これが、現在のアフタヌーンティーの原型となり、やがてイギリス文化の重要な一部となっていったのです。
日本とイギリスのアフタヌーンティーの違い
日本でもアフタヌーンティーが人気ですが、イギリスとはいくつかの違いがあります。
イギリス | 日本 | |
---|---|---|
時間帯 | 通常午後2時から4時頃 | 正午頃から提供されることも多い |
メニュー構成 | 「サンドイッチ」「スコーン」「ケーキやペストリー」の3段構成が基本 | 和のテイストや季節限定メニューなど、よりバリエーション豊か |
紅茶の楽しみ方 | ミルクティーが一般的 | ストレート、レモンティー、ミルクティーと様々な飲み方 |
イギリスのアフタヌーンティーは、伝統的な文化でありながら、現代においても進化を続けています。
日本においても、アフタヌーンティーは特別な日のためのものというだけでなく、日常のちょっとした贅沢を楽しむためのものとして、人気が高まっています。
ロンドンでおすすめのアフタヌーンティースポット
ロンドンには、数え切れないほどのアフタヌーンティースポットがあります。高級ホテルの格式高い雰囲気から、気軽に立ち寄れるカジュアルな店、そして予算を抑えたい方向けのリーズナブルな店まで、様々なタイプがあります。
ここでは、それぞれのカテゴリーから3つずつ、計9つのおすすめスポットをご紹介します。
高級ホテルのアフタヌーンティー
高級ホテルのアフタヌーンティーは、特別な日や記念日に最適です。豪華な雰囲気の中で、最高級の紅茶とスイーツを楽しむことができます。
ザ・リッツ・ロンドン
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ザ・リッツ・ロンドンは、アフタヌーンティーの代名詞的存在です。1906年の開業以来、多くの著名人や王室関係者が訪れてきました。 ティールーム「パーム・コート」は、金色の装飾や豪華なシャンデリアで彩られ、宮殿のような雰囲気です。クラシカルな生演奏も楽しめます。
メニューは伝統的なものが中心で、18種類以上の紅茶から選べます。専門のティーソムリエがおすすめを提案してくれます。
クラリッジス
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メイフェア地区のクラリッジスは、エレガントで洗練された雰囲気が魅力です。アフタヌーンティーは、アールデコ調の美しいフォイヤー&リーディングルームで提供されます。
伝統と革新のバランスが特徴で、季節ごとに変わる創作性豊かなスイーツが楽しめます。 紅茶は24種類以上から選べ、シャンパンも追加可能です。
ザ・バークレー
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ナイツブリッジのザ・バークレーは、モダンで洗練された雰囲気が特徴です。「プレタポルテ・アフタヌーンティー」は、ファッションとスイーツが融合したユニークな体験を提供します。
季節のファッションショーからインスピレーションを得たスイーツが特徴で、見た目も味も楽しめます。 紅茶は数十種類から選べ、シャンパンやカクテルも追加可能です。
カジュアルに楽しめるアフタヌーンティー
高級ホテルのアフタヌーンティーは素晴らしい体験ですが、もう少しカジュアルに、でも質の高いアフタヌーンティーを楽しみたい方のために、次の3つのスポットをおすすめします。
ブラウンズ・ホテル
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メイフェア地区にあるブラウンズ・ホテルは、1837年の創業以来、多くの著名人に愛されてきました。特に、アガサ・クリスティがここで執筆をしていたことでも有名です。
「イングリッシュ・ティールーム」で提供されるアフタヌーンティーは、クラシカルで落ち着いた雰囲気の中で楽しめます。メニューは季節によって変化し、バラエティ豊かなサンドイッチとスコーンが提供されます。紅茶は17種類以上から選べ、ノンアルコールカクテルやシャンパンも追加可能です。
Dalloway Terrace
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ブルームズベリー地区にあるDalloway Terraceは、季節ごとに装飾が変わる美しい屋外テラス席が特徴です。季節感豊かなメニューが魅力で、高級紅茶ブランド「JING」と季節のブレンドティーが楽しめます。
SNS映えするスポットとしても人気で、特に晴れた日のテラス席は格別です。
The Diamond Jubilee Tea Salon at Fortnum & Mason
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1707年創業の老舗デパート、フォートナム&メイソンの4階にあるティーサロンです。伝統的なスタイルにモダンな要素を取り入れたアフタヌーンティーを提供しています。
50種類以上の紅茶から選べ、ティーテイスターが最適な紅茶を提案してくれます。高級感がありながらもリーズナブルな価格設定で、隣接する紅茶売り場でお土産も購入できます。
リーズナブルな価格のアフタヌーンティー
旅行中の予算を抑えつつ、本格的なアフタヌーンティーを体験したい方におすすめの3つのスポットをご紹介します。
Candella Tea Room
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ケンジントンにある地元民に愛されるティーハウス。アットホームな雰囲気で、手頃な価格の本格的アフタヌーンティーが楽しめます。
伝統的なメニューにホームメイドの温かみが特徴で、10種類ほどの紅茶から選べます。高級店の半額以下で質の高いサービスを提供し、地元の人々との触れ合いも魅力です。
Mariage Frères
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フランス発祥の紅茶専門店で、ロンドン店はコヴェントガーデンにあります。フランスと英国の食文化を融合したアフタヌーンティーが特徴で、1000種類以上の紅茶から選べます。
サンドイッチやスイーツにもフランス風のものが提供され、紅茶を使った創作料理も楽しめます。紅茶愛好家に特におすすめのスポットです。
The Wolseley
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ピカデリーにある元高級車ショールームを改装したレストラン。アールデコ調の内装が特徴で、セレブリティにも人気です。
クラシカルなスタイルのアフタヌーンティーを提供し、10種類ほどの紅茶から選べます。高級感ある空間でリーズナブルに楽しめ、朝食からディナーまで営業しているので時間を気にせず利用できます。
アフタヌーンティーを楽しむ際の服装とマナー
アフタヌーンティーは単なるお茶の時間ではなく、イギリスの文化と伝統が息づく社交の場でもあります。そのため、適切な服装とマナーを心得ておくことで、より深く、豊かな体験をすることができます。
ここでは、アフタヌーンティーを楽しむ際の服装とマナーについて詳しく解説します。
ドレスコード
アフタヌーンティーの服装は、お店によって求められるドレスコードが異なります。大きく分けて、正式なドレスコードが求められる高級ホテルと、比較的カジュアルなスタイルが許容されるカフェやティールームに分かれます。
服装選びで迷った場合は、「スマートカジュアル」を基準にするのが無難です。また、予約の際にドレスコードを確認するのも良いでしょう。
マナー
アフタヌーンティーを楽しむ際には、いくつかのマナーやエチケットがあります。これらを知っておくことで、より優雅に、そして周囲に配慮しながら楽しむことができます。
伝統的な紅茶の飲み方
- 小指を立てないようにしましょう。
- カップは親指と人差し指でハンドルを挟み、中指で支えます。
- 紅茶は静かにかき混ぜましょう。
- 飲み終わったら、カップをソーサーに戻し、スプーンはソーサーの右側に置きます。
食事のマナー
- サンドイッチやスコーンは手で食べるのが一般的です。
- スコーンは半分に割り、ジャムとクリームを塗って食べます。
- ケーキやタルトはフォークを使います。
おわりに
イギリスの伝統文化であるアフタヌーンティーは、単なるお茶の時間ではありません。それは、優雅な雰囲気の中で、美味しい紅茶とスイーツを楽しみながら、ゆったりとした時間を過ごす贅沢な体験です。
イギリス旅行では、有名観光地を巡るだけでなく、アフタヌーンティーを通してイギリスの文化を体験することをおすすめします。ぜひ自分好みのアフタヌーンティー体験を見つけてください。
イギリス旅行では、インターネット接続が欠かせません。アフタヌーンティー店のクチコミ検索や、予約、当日に店舗に行くまでの地図検索、SNSでの思い出の共有など、様々な場面でインターネットが必要になります。
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