バンコクから行けるタイの水上マーケット:おすすめ・行き方・注意点などを徹底解説
タイの水上マーケットは、バンコク観光の目玉として多くの旅行者を魅了してきました。伝統的な生活様式と現代の観光が融合した独特の雰囲気は、タイならではの魅力にあふれています。
バンコクから日帰りで訪れることができる水上マーケットは、タイ旅行の思い出に彩りを添える素晴らしい体験となるでしょう。新鮮な果物や野菜、地元の料理、手作りの工芸品など、水上マーケットには魅力的な商品が溢れています。小舟に乗って運河を進みながら、両岸に並ぶ店舗を眺める。その光景は、まさに絵葉書のようです。
この記事では、タイの三大水上マーケットとして知られるダムヌン・サドゥアク、アンパワー、タリンチャンの特徴や行き方、注意点までを詳しくご紹介します。
ダムヌン・サドゥアク水上マーケット
特徴・雰囲気・見どころ
ダムヌン・サドゥアク水上マーケットは、タイで最も人気のある水上マーケットの一つです。バンコクから南西に約80km離れたラチャブリー県に位置し、観光客向けに開発された水上マーケットとして知られています。
この水上マーケットの最大の特徴は、その規模と活気です。運河を所狭しと行き交う小舟の数は圧巻で、まさに「水の上の市場」という言葉がぴったりです。売り手と買い手のやり取り、商品を積んだ小舟のエンジン音、そして観光客の歓声が入り混じり、独特の雰囲気を醸し出しています。
見どころの一つは、早朝の光景です。朝日に照らされた運河の水面に、カラフルな小舟が映り込む様子は絶景です。また、小舟に乗って市場を巡るボートツアーも人気があります。水上から市場の喧騒を体験できるだけでなく、両岸に並ぶ家々の生活も垣間見ることができます。
ダムヌン・サドゥアク水上マーケット周辺には、ココナッツファームやメークローン鉄道市場など、他の観光スポットも点在しています。
売っているもの
ダムヌン・サドゥアクで売られている商品は多岐にわたります。まず目を引くのは、新鮮な果物や野菜。マンゴーやドリアン、ランブータンなど、タイならではのトロピカルフルーツが豊富に並んでいます。また、地元の料理も人気があります。たとえば、ボートの上で調理されるパッタイ(タイ風焼きそば)やカオマンガイ(鶏肉ご飯)は、その場で食べられる人気メニューです。
お土産を探している方にもおすすめです。タイシルクの製品、木彫りの置物、ココナッツオイルを使用した石鹸など、タイらしい商品が豊富にそろっています。
開催日
ダムヌン・サドゥアク水上マーケットは、毎日開催されています。これは、他の水上マーケットにはない大きな特徴です。最も賑わうのは早朝から午前中にかけてで、特に、午前7時から9時頃が最も活気があり、多くの観光客が訪れます。
平日でも開催されているため、旅行のスケジュールに合わせやすいのが魅力です。週末は特に混雑するので、ゆっくり見て回りたい方は平日の訪問をおすすめします。
アクセス
ダムヌン・サドゥアク水上マーケットへは、バンコクの中心部から車で約2時間ほどです。
多くの観光客は、バンコク発の日帰りツアーを利用しています。これらのツアーは、早朝(午前6時半〜7時頃)にバンコク市内のホテルを出発し、水上マーケット到着後はボートツアーも含まれていることが多いです。また、ボートツアーだけでなく、ココナッツファーム見学やメークローン鉄道市場への立ち寄りなどを組み合わせたツアーも人気です。
公共交通機関を使う場合は、バンコクの南バスターミナルからバスに乗ります。ダムヌン・サドゥアク行きのバスを利用し、約2時間で到着しますが、マーケット内を回るためには別途ボートをチャーターする必要があります。
○ 名称:ダムヌン・サドゥアク水上マーケット
○ 住所:Damnoen Saduak, Damnoen Saduak District, Ratchaburi 70130
● 参考:ダムヌン・サドゥアク水上マーケット|【公式】タイ国政府観光庁
アンパワー水上マーケット
特徴・雰囲気・見どころ
アンパワー水上マーケットは、バンコクから車で約1時間半の距離にある、週末限定の水上マーケットです。ダムヌン・サドゥアクとは異なり、よりローカルな雰囲気を楽しめる場所として知られています。
アンパワーの最大の魅力は、その伝統的な雰囲気です。古い木造の家屋が運河沿いに立ち並び、地元の人々が昔ながらの水上生活を続けている様子を見ることができます。
見どころの一つは、夕方から楽しめるホタル観賞ツアーです。メークローン川沿いに生息するホタルが、夜になると幻想的な光景を作り出します。ホタルが見られるのは、通常11月〜4月頃ですが、気候条件によって変動します。
売っているもの
アンパワー水上マーケットで売られている商品は、地元色豊かなものが多いのが特徴です。まず、タイ料理や海鮮料理の屋台が数多く並んでいます。地元の人々に人気のあるメニューを味わえるのも魅力です。たとえば、ホイトート(牡蠣のお好み焼き)やプーパッポンカリー(カニのカレー炒め)などが人気です。
また、タイのスイーツも見逃せません。ココナッツミルクを使ったカノムクロック(ココナッツプディング)や、ロティサイマイ(薄いクレープに練乳をかけたもの)などが人気です。
お土産としては、地元の手作り工芸品が豊富です。たとえば、アンパワー地域の特産品であるココナッツの殻を使った雑貨や、地元の織物などが売られています。
開催日
アンパワー水上マーケットは、毎週金曜日、土曜日、日曜日の午後3時から午後9時まで、週末限定で開催されます。
平日は通常の水上生活を見ることができますが、マーケットとしての賑わいはありません。週末限定であることが、このマーケットの特別感を高めている一因ともいえるでしょう。
アクセス
アンパワー水上マーケットへのアクセスは、バンコク市内から車で約1時間半かかります。
公共交通機関を利用する場合は、バンコク市内の南バスターミナルから路線バスに乗ります。アンパワーで下車し、そこから徒歩で約15分ほどでマーケットに到着します。
バンコク発の日帰りツアーも多数運行されています。これらのツアーは通常、午後や夕方にアンパワーに到着し、マーケットの散策とホタル観賞ツアーをセットにしていることが多いです。
○ 名称:アンパワー水上マーケット
○ URL:https://amphawafloatingmarket.org/
○ 住所:Amphawa, Amphawa District, Samut Songkhram 75110
● 参考:アンパワー水上マーケット|【公式】タイ国政府観光庁
タリンチャン水上マーケット
特徴・雰囲気・見どころ
タリンチャン水上マーケットは、バンコク市内にある水上マーケットとして知られています。他の2つのマーケットに比べて規模は小さいですが、地元の雰囲気を楽しめる場所として人気があります。
このマーケットの特徴は、運河沿いの生活様式が今も保たれていることです。地元の人々がボートを使って商品を運び、ボートの上に屋台を設置するという伝統的なスタイルを見ることができます。
見どころの一つは、運河沿いの雰囲気を楽しめるロングテールボートでの遊覧です。また、マーケットの近くには300年以上の歴史を持つワット・コ寺院があり、ルアンポー・ダムという尊い僧侶の像を参拝することができます。
売っているもの
タリンチャン水上マーケットでは、この地域で採れた新鮮な野菜や果物が豊富に販売されています。特に、季節の果物や地元で獲れた魚は人気があります。
また、タイの伝統的なスイーツや軽食も充実しています。たとえば、カノムクルック(ココナッツミルクとパンダンリーフで作られたミニパンケーキ)やミアン・カム(ビンロウの葉で包んだ一口サイズのおつまみ)などが人気です。
お土産としては、地元の手工芸品や伝統的な食材が人気です。特に、タイのハーブや香辛料は、本場の味を自宅で楽しみたい方におすすめです。
開催日
タリンチャン水上マーケットは、土曜日と日曜日、そして祝日にあたる月曜日と金曜日に開催されています。営業時間は午前8時から午後5時までです。
アクセス
タリンチャン水上マーケットは、バンコク市内にあるため、アクセスが容易です。
公共交通機関を利用する場合、MRTブルーラインのバンクンノン駅から車で約8分です。また、バンコク中心部のセントラルワールドからバスNo.79に乗り、27番目のバス停「Taling Chan District Office (Outbound)」で下車するのも一つの方法です。
タクシーやGrabを利用すれば、さらに便利にアクセスできます。バンコク市内から30分〜1時間程度で到着します。
○ 名称:タリンチャン水上マーケット
○ 住所:Khlong Chak Phra Taling Chan Bangkok 10170
○ URL:https://www.tourismthailand.org/Attraction/talingchan-floating-market
● 参考:タリンチャン水上マーケット|【公式】タイ国政府観光庁
水上マーケットの選び方
水上マーケットを選ぶポイント
タイの三大水上マーケットは、それぞれに特徴があり、マーケットごとに雰囲気が異なります。そのため、旅行の目的に合わせて選ぶのがおすすめです。
- 雰囲気:ローカルな雰囲気を楽しみたいか、観光客向けの賑やかな場所がいいか。
- アクセス:バンコクからの距離や、交通手段などを考慮しましょう。
- 開いている日:毎日開いている場所もあれば、週末限定の場所もあります。
- 見どころ:ボートツアー、ショッピング、食事、ホタル観賞など、何をしたいかによって選ぶ場所も変わってきます。
三大水上マーケットの比較表
項目 | ダムヌン・サドゥアク | アンパワー | タリンチャン |
---|---|---|---|
規模 | 大 | 中 | 小 |
雰囲気 | 観光客向け | 地元&若者向け | 地元向け |
開催日 | 毎日 | 金・土・日 | 土・日・祝日の月・金 |
営業時間 | 7:00〜17:00頃 | 15:00〜21:00 | 8:00〜17:00 |
バンコクからの距離 | 約80km | 約80km | 市内 |
おすすめの時間帯 | 早朝 | 夕方〜夜 | 午前中 |
特別な体験 | ボートツアー、ココナッツファーム見学 | ホタル観賞、民芸品作り体験 | ロングテールボートツアー、寺院参拝 |
予算 | やや高め | 中程度 | リーズナブル |
水上マーケットでの注意点
価格交渉
タイの水上マーケットでは、価格交渉ができます。特に、お土産品や工芸品を購入する際には、最初に提示された価格から値引きできる可能性が高いです。
ただし、価格交渉にはいくつかのポイントがあります。
まず、友好的な態度を保つことが大切です。タイの文化では、相手の面子を潰すような強引な交渉は好まれません。「もう少し安くなりませんか?」と丁寧に尋ねるのがコツです。また、最初から半額以下を提示するのは避けましょう。一般的には、提示価格の60〜70%程度から始めるのが適切です。そこから少しずつ上げていく形で交渉します。
ただし、食べ物や飲み物の価格交渉はあまり一般的ではありません。特に、屋台や小さな店では定価で購入するのが通常です。
スリや安全対策
水上マーケットは観光客で賑わうため、スリなどの軽犯罪のリスクがあります。以下のような対策を心がけましょう。
- 財布やスマートフォンは前ポケットや手の届くところに置く
- リュックサックを背負う場合は、貴重品を入れないか、前に抱えて歩く
- 現金は必要最小限だけを持ち歩き、余分な現金やクレジットカードはホテルのセーフティボックスに預けておく
- 人混みの中(ボートの乗り降りや混雑した通路)では、自分の持ち物に特に気を配る
- 見知らぬ人から勧められた飲み物や食べ物は口にしない
- 緊急時に備えて、自分のホテルの連絡先や日本大使館の電話番号を控えておく
持ち物
水上マーケットを快適に楽しむために、以下のものを持参することをおすすめします。
- 日よけ対策:帽子やサングラス、日傘などを用意しましょう。特に、ダムヌン・サドゥアクのように開放的な場所では、強い日差しから身を守る必要があります。
- 虫除けスプレー:水辺には蚊がいるため、虫除けスプレーは必須アイテムです。特に、夕方以降のアンパワーでのホタル観賞時には重宝します。
- 歩きやすい靴:水上マーケットでは、不安定な桟橋や濡れた床面を歩くことがあります。滑りにくいサンダルやスニーカーが適しています。
- 小銭:価格交渉や小額の買い物に備えて、小銭を用意しておくと便利です。1000バーツ札だけでなく、100バーツ札や20バーツ硬貨なども持っていると良いでしょう。
- ウェットティッシュ:屋台で食事をする際に、手を拭いたり、テーブルを拭いたりするのに便利です。
- 軽量の雨具:タイは突然のスコールがあることも。折りたたみ傘やポンチョなど、軽量の雨具があると便利です。
これらの持ち物を準備することで、水上マーケットでの体験をより快適に、安全に楽しむことができるでしょう。
おわりに
水上マーケットは、タイの文化と伝統を肌で感じることができる素晴らしい場所です。活気あふれる市場の雰囲気や水上を行き交う小舟の光景は、きっと忘れられない思い出となるでしょう。
水上マーケットを訪れる際、スマートフォンを活用すれば、地図アプリで行き方を確認したり、翻訳アプリで会話を助けてもらったり、撮影した写真をすぐにSNSにアップロードしたりと、大変便利です。
そこでおすすめなのが、レンタルWiFiやeSIMです。これらを利用すれば、タイ滞在中も日本にいるときと同じようにインターネットを使うことができます。特に、バンコクから少し離れた水上マーケットを訪れる際には、オンラインでの情報収集や連絡手段の確保が重要になります。
1.返却は帰国日翌日までの消印有効となり翌日の消印を過ぎますと延滞料金がかかります。
2.韓国、タイなど一部商品は割引適用外となります。
3.受取方法や送付先によっては前日14時のお申込ではご用意できない場合もございます。
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