毎年フランス・パリで開催されるバゲットのコンテスト。

ここで入賞するということはつまり、フランスの最高峰のパンとしての名誉を得るということといっても過言ではありません。

本記事では、2024年のコンテストで入賞したベーカリー3店を紹介します。

バケットのコンテスト

La meilleure baguette de Paris とは？

フランスパンの聖地、パリ。毎年、パリ市主催で「La meilleure baguette de Paris（パリ最高のバゲット）」コンテストが開催されています。

このコンテストは、パリ市内のベーカリーが腕を競い合う、まさにバゲットの頂上決戦です。選考基準は、焼き具合、味、中の柔らかい部分、気泡構造（穴の具合）、見た目。

このコンテストで優勝したベーカリーは、1年間、フランス大統領官邸エリゼ宮（l’Élysée）にバケットを納品する栄誉を得ることができます。

このコンテストは、パリのベーカリー業界にとって最高の栄誉であり、技術向上の大きな動機付けとなっています。消費者にとっても、質の高いバゲットを楽しめる機会が増えるという、素晴らしい相乗効果を生み出しています。

フランスパンとバケットの違い

フランスパンは、日本で一般的に使われる呼称で、フランスで作られるパン全般を指します。バゲットはもちろん、クロワッサンやブリオッシュなども、広い意味でフランスパンに含まれます。

一方、バゲットは、フランスパンの一種で、細長い棒状のパンを指します。フランス語で「棒」を意味する「baguette」が語源。外観は細長く、両端が尖っており、食感は外はパリッと、中はもっちりとしているのが特徴です。

バゲットは、フランスの食文化を代表するパンであり、2022年11月にはユネスコ無形文化遺産に登録されました。これは、バゲットがフランスの文化的アイデンティティにとって、いかに重要であるかを示しています。

それでは、パリで最高のバゲットを提供する3つのベーカリーをご紹介しましょう。

Boulangerie Utopie（ブランジュリー・ユートピー）

店の特徴

Boulangerie Utopieは、パリ11区にある人気ベーカリーです。2016年にオープンして以来、その革新的なアプローチと伝統的な技術の融合で、多くのパン愛好家を魅了し続けています。

この店の最大の特徴は、独創的な風味です。季節の果物や野菜を使用した斬新なバゲットは、常連客の間で話題を呼んでいます。また、職人技にも定評があり、伝統的な製法と現代的なアイデアの絶妙なバランスが、多くの人々を魅了しています。

地元密着型の経営も、Boulangerie Utopieの魅力の一つです。地域の農家から直接仕入れた新鮮な材料を使用することで、地域経済の活性化にも貢献しています。さらに、環境に配慮した包装材の使用など、持続可能性にも力を入れています。

店主のSébastien Brunoは、「パンは生きている」という哲学を持ち、常に新しい味や食感を追求しています。彼の情熱は、毎日焼き上げられるバゲットの品質に如実に表れています。Boulangerie Utopieは、伝統と革新が見事に融合した、まさに現代のパリを象徴するベーカリーといえるでしょう。

レビューのハイライト

• ○　「パリで食べた中で最高のバゲット！外はカリッと、中はもっちりで、小麦の香りが豊かです。」
• ○　「季節限定のイチジクバゲットが絶品。甘さと塩味のバランスが絶妙でした。」
• ○　「朝早くから行列ができる人気店。待つ価値は十分にあります！」 

●　店名：Boulangerie Utopie

●　住所：20 Rue Jean-Pierre Timbaud, 75011 Paris, フランス

●　Webサイト：https://boulangerieutopie.com/

La Parisienne（ラ・パリジェンヌ）

店の特徴

La Parisienneは、2016年の「La meilleure baguette de Paris」コンテストで優勝した実力派ベーカリーです。パリ7区にあるこの店は、伝統的なフランスパンの技術を守りながら、現代的なタッチを加えた商品で人気を博しています。

最大の特徴は、いうまでもなくその受賞歴です。パリ最高のバゲットコンテストでの優勝は、この店の技術力の高さを如実に物語っています。職人技へのこだわりも強く、手作業を重視した製法を採用しています。これにより、機械では出せない微妙な風味や食感を実現しています。

品質管理にも徹底的にこだわっており、厳格な基準による一貫した高品質を保っています。また、商品の多様性も魅力の一つです。クラシックなバゲットから特殊な穀物を使用したバゲットまで、幅広い種類のパンを提供しています。

店主のMickaël Reydelletは、「バゲットは芸術作品」という信念のもと、日々パン作りに励んでいます。彼の情熱は、スタッフ全員に浸透し、店全体が活気に満ちています。La Parisienneは、伝統的なフランスパンの技術を現代に継承しつつ、新しい味わいの創造にも挑戦し続ける、パリを代表するベーカリーの一つといえるでしょう。

レビューのハイライト

• ○　「さすが優勝店！バゲットの香りと食感が格別です。」 
• ○　「毎朝の楽しみになっています。特に、セサミバゲットがお気に入りです。」 
• ○　「パリ滞在中に毎日通いました。日本に帰ってからも忘れられない味です。」 

●　店名：La Parisienne

●　住所：85 Rue Saint-Dominique, 75007 Paris, フランス

●　Webサイト：http://www.boulangerielaparisienne.com/

Boulangerie Rougès（ラ・ブーランジェリー・ルジェス）

店の特徴

Boulangerie Rougèsは、パリ17区にある比較的新しいベーカリーですが、その革新的なアプローチと高品質なパンで急速に人気を集めています。

この店の最大の特徴は、オーガニック志向にあります。有機小麦を使用したバゲットは、健康志向の顧客から高い支持を得ています。また、発酵へのこだわりも強く、長時間発酵による深い味わいを実現しています。これにより、複雑な風味と豊かな香りを持つバゲットが生まれています。

アレルギー対応にも力を入れており、グルテンフリーのバゲットも提供しています。これは、従来のバゲットを楽しめなかった人々にも、本格的なフランスパンの味わいを提供するという画期的な取り組みです。

環境への配慮も、Boulangerie Rougèsの重要な特徴の一つです。地元産の材料を優先的に使用することで、フードマイレージの削減に貢献しています。これは、味の良さだけでなく、社会的責任を果たすという点でも評価されています。

若き店主のLucas Rougèsは、パリの名門ベーカリーで修業を積んだ後、自身の理想のパンを追求するために独立しました。彼の情熱と技術は、多くのパン愛好家を魅了しています。Boulangerie Rougèsは、伝統的なフランスパンの技術を基盤としながら、現代のニーズに応える革新的なアプローチで、パリのベーカリー業界に新風を吹き込んでいる存在といえるでしょう。

レビューのハイライト

• ○　「有機小麦のバゲットが絶品。罪悪感なく楽しめるのが嬉しいです。」 
• ○　「グルテンフリーのバゲットが美味しくて驚きました。アレルギーがあっても本格的なフランスパンが楽しめます。」 
• ○　「若い店主の情熱が伝わってくる素晴らしいお店。これからの成長が楽しみです。」 

●　店名：Boulangerie Rougès

●　住所：45 Av. de Saint-Ouen, 75017 Paris, フランス

●　Facebook：https://www.facebook.com/Boulangerie-Roug%C3%A8s-1178076952213756/

おわりに

パリの3つの名店をご紹介しましたが、いかがでしたか？それぞれの店が独自の特徴を持ち、伝統と革新のバランスを取りながら、最高品質のバゲットを提供しています。

フランス旅行の際は、ぜひこれらの店を訪れ、本場のフランスパンを味わってみてください。朝食にホテルの近くのベーカリーでバゲットを買い、パリの街を散歩しながら食べるのも素敵な体験になるでしょう。また、チーズやワインと一緒に楽しむのも、フランス流の楽しみ方です。

フランス旅行をより充実したものにするためには、インターネット接続が重要になります。地図アプリを使って目的地を探したり、レストランの口コミを確認したり、さらには今回ご紹介したベーカリーの最新情報をチェックしたりするためにも、安定したインターネット接続は欠かせません。さらには美味しそうなバゲットの写真をSNSにアップロードしたりと、旅の思い出づくりにも役立つでしょう。

海外インターネットを利用する際には、グロモバWiFiやグロモバeSIMをぜひご検討ください。

フランスの美味しいパンと、便利なインターネット環境。この二つがあれば、きっと素晴らしいフランス旅行になるはずです。Bon voyage et bon appétit!（良い旅を、そしておいしく召し上がれ！）