コンコルド広場の魅力:オベリスク、噴水、革命の処刑、パリオリンピック2024
パリを訪れる多くの観光客が足を運ぶコンコルド広場。
シャンゼリゼ通りの東端に位置し、セーヌ川の右岸に広がるこの広大な広場は、パリの中心部で最も象徴的な場所の一つです。
この記事では、コンコルド広場の歴史や観光のポイントについて解説します。
概要
面積約8.64ヘクタールを誇るコンコルド広場は、パリ最大の広場であり、フランスの歴史と文化が凝縮された場所でもあります。
その中央に立つエジプトのオベリスクや、周囲を囲む華麗な建築物、そして歴史的な出来事の舞台となったこの場所は、パリを訪れる人々を魅了し続けています。
コンコルド広場の名前の由来は、フランス語で「調和」や「和解」を意味する「コンコルド(concorde)」という言葉にあります。この名前は、フランス革命後の国民の融和を願って付けられました。しかし、その歴史は決して穏やかなものではありませんでした。
歴史的背景
フランス革命とギロチン処刑
コンコルド広場の歴史は、フランス革命と密接に結びついています。1789年に始まったフランス革命の最中、この広場は「革命広場」と呼ばれ、多くの処刑が行われました。
最も有名な出来事は、1793年1月21日に行われたルイ16世の処刑です。革命派によって王政が廃止され、共和制が宣言された後、ルイ16世は反逆罪で裁判にかけられ、ギロチンによる処刑が言い渡されました。
ギロチンは、フランス革命時に考案された処刑装置で、首を切断することで即死させるものです。ルイ16世の処刑は、この広場に設置されたギロチンで執行されました。その後、同年10月16日には王妃マリー・アントワネットも同じ場所で処刑されています。
革命期間中、この広場では少なくても1119人もの人々がギロチンによって処刑されたと言われています。この血なまぐさい歴史が、後に「コンコルド(和解)」という名前が付けられた理由の一つとなりました。
オベリスクの由来
現在、コンコルド広場の中央に立つオベリスクは、この広場の歴史的な重みを和らげる役割も果たしています。このオベリスクは、1836年にエジプトのルクソール神殿から運ばれてきたものです。
当時のフランス国王ルイ・フィリップがエジプト総督ムハンマド・アリから贈られた2本のオベリスクのうちの1本で、もう1本はルクソール神殿に残されています。
このオベリスクの設置は、コンコルド広場の血なまぐさい過去を覆い隠し、新たな時代の象徴となることを意図していました。
見どころ
オベリスク
コンコルド広場の中央に聳えるオベリスクは、高さ約23メートル、重さ推定230トンもある巨大な石柱です。
赤色花崗岩で作られたこのオベリスクには、古代エジプトの象形文字が刻まれて、日時計および金色のピラミディオンが彩りを添えています。
このオベリスクは、古代エジプトの技術力の高さを示すとともに、フランスとエジプトの外交関係の証としても重要な意味を持っています。
噴水
コンコルド広場には、オベリスクを取り囲むように2つの大きな噴水が設置されています。これらの噴水は、19世紀中頃にジャック・イニャス・イトルフによって設計されました。
北側の噴水は「川の噴水」と呼ばれ、ローヌ川、ライン川が表現されています。 彫刻はそれぞれ川の擬人化であり、噴水を飾る像は、ブドウなどフランスで取れる作物を表現し、農業や産業を表しています。
南側の噴水は「海の噴水」と呼ばれ、地中海と大西洋を象徴する像が置かれています。これらの噴水は、フランスの地理的特徴を表現するとともに、広場に清涼感をもたらしています。
楽しみ方
おすすめの時間とカフェ・レストラン
コンコルド広場は24時間開放されており、時間帯によって異なる魅力を楽しむことができます。
朝は静かで写真撮影に適し、夕暮れ時は黄金色に染まる広場の景色が美しく、夜はライトアップされた幻想的な雰囲気を堪能できます。
広場周辺には、パリならではの雰囲気を楽しめるカフェやレストランが多数あります。
歴史ある高級カフェ、パリジャンに人気のモダンなビストロ、ミシュラン星付きの高級レストラン、老舗の有名カフェなど、様々な選択肢があります。これらの店で食事やお茶を楽しみながら、パリの街の雰囲気を堪能してみてはいかがでしょうか。
撮影スポット
コンコルド広場は、写真愛好家にとって魅力的なスポットがたくさんあります。
- オベリスクと凱旋門: 広場の西側からオベリスクを撮影すると、背景にシャンゼリゼ通りと凱旋門を入れることができます。パリの象徴的な風景を一枚に収められる人気のアングルです。
- 噴水とオベリスク: 噴水の水しぶきとオベリスクを一緒に撮影すると、動と静のコントラストが美しい写真が撮れます。
- セーヌ川とブルボン宮殿: 南側からセーヌ川越しにブルボン宮殿を撮影すると、パリの歴史的な雰囲気を感じさせる写真が撮れます。
周辺の観光スポット
コンコルド広場は、パリの中心に位置しているため、多くの人気観光スポットが徒歩圏内にあります。これらの観光スポットを組み合わせることで、パリの魅力を存分に味わうことができます。
チュイルリー庭園
コンコルド広場のすぐ東側に広がる美しい庭園です。かつてはフランス王家の庭園で、現在は一般公開されています。整然と並ぶ木々、色とりどりの花壇、彫刻が点在する美しい景観を楽しめます。また、園内には小さな池やカフェもあり、ゆっくりと過ごすのに最適です。
オランジュリー美術館
チュイルリー庭園の西端、コンコルド広場のそばにある美術館です。クロード・モネの大作「睡蓮」が展示されていることで有名です。印象派やポスト印象派の作品を中心に、素晴らしいコレクションを見ることができます。
オルセー美術館
セーヌ川の対岸、コンコルド広場から徒歩約10分の場所にあります。19世紀から20世紀初頭の芸術作品を収蔵しており、印象派の絵画が特に充実しています。かつての駅舎を改装した建物自体も見どころの一つです。
グラン・パレとプティ・パレ
シャンゼリゼ通りの北側、コンコルド広場から徒歩約10分の場所にある2つの建物です。グラン・パレは大規模な展覧会やイベントの会場として使用され、プティ・パレは美術館となっています。どちらも19世紀末に建てられた美しい建築物です。
シャンゼリゼ通り
コンコルド広場から西に伸びる、パリで最も有名な通りの一つです。高級ブティック、カフェ、レストランが並び、パリの華やかさを体感できます。通りの終点には凱旋門があり、約2キロの散策を楽しめます。
セーヌ川クルーズ
コンコルド広場のすぐ南を流れるセーヌ川では、観光クルーズを楽しむことができます。川から見るパリの景色は格別で、多くの歴史的建造物を一度に見ることができます。
パリオリンピック2024
2024年7月26日から8月11日にかけて開催されるパリオリンピックで、コンコルド広場は競技会場として使用されます。
具体的には、自転車BMXフリースタイル、ブレイキン、スケートボード、バスケットボール 3x3の競技が行われる予定です。
オリンピック期間中、広場は大規模な仮設施設に変貌します。観客席や競技施設が設置され、普段とは全く異なる姿を見せることでしょう。この変化自体も、パリオリンピックの見どころの一つとなりそうです。
オリンピック後は、コンコルド広場は元の姿に戻されますが、この歴史的な出来事がまた新たな物語としてこの広場の歴史に刻まれることになります。
アクセス
コンコルド広場へのアクセスは非常に便利です。パリの中心部に位置しているため、様々な交通手段を利用することができます。
地下鉄、バス、徒歩、自転車(パリの公共自転車システム「Velib(ヴェリブ)」)など、どの交通手段を選んでも、コンコルド広場へのアクセスは比較的容易です。
周辺の観光スポットと組み合わせて訪れるのもおすすめです。
おわりに
コンコルド広場は、パリの歴史と文化が凝縮された魅力的なスポットです。フランス革命の舞台となった歴史的背景を持ちながら、現代では観光の中心地として、さらに2024年のパリオリンピックではアーバンスポーツの競技会場として選ばれた、まさにパリの顔とも言える場所です。
その魅力は多岐にわたります。エジプトから運ばれてきたオベリスク、美しい噴水、周囲の歴史的建造物、そしてシャンゼリゼ通りやセーヌ川の眺めなど、訪れる人々を飽きさせません。また、広場で休憩したり、周辺を散策したりすることで、パリジャンの日常も垣間見ることができます。
コンコルド広場、そしてパリ観光を楽しむためには、レンタルWiFiやeSIMの利用をおすすめします。インターネットに接続することで、旅行がより充実したものになります。
たとえば、広場までのルート検索や、歴史についての検索、写真のSNS投稿が可能です。また、周辺の美術館のオンライン予約をしたり、地図アプリで周辺のカフェやレストランを探すこともできます。
パリの街を存分に楽しみ、素晴らしい思い出を作るために、インターネットを活用しましょう。レンタルWiFiやeSIMをご利用の際には、グロモバWiFi、グロモバeSIMをぜひご検討ください。
1.返却は帰国日翌日までの消印有効となり翌日の消印を過ぎますと延滞料金がかかります。
2.韓国、タイなど一部商品は割引適用外となります。
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