「SIMカードなしで海外旅行？」そう聞いて驚く人も多いでしょう。しかし、ヨーロッパ旅行の常識が今、大きく変わろうとしています。そのヒミツはeSIM。

空港で長蛇の列に並ぶ必要なし。高額なローミング料金とはおさらば。さらに、複数の国を旅してもカードの差し替えは不要。eSIMは、スマートフォン1台で、ヨーロッパ中で自由自在にインターネット通信できる夢のようなサービスです。

でも、「eSIMって本当に使えるの？」「設定は難しくない？」そんな疑問も当然湧いてくるはず。

この記事では、ヨーロッパ旅行におすすめのeSIMについて、そのメリットから使い方、注意点まで、徹底的に解説します。あなたの次のヨーロッパ旅行を、もっと快適に、もっと自由にする方法を、ぜひ一緒に探っていきましょう。

ヨーロッパのeSIM事情

ヨーロッパの通信事情

eSIMとは、「embedded SIM」の略で、物理的なSIMカードを使わずに通信サービスを利用できる技術です。ヨーロッパでは、この技術が急速に普及しています。

ヨーロッパの多くの国では、eSIMサービスが広く提供されています。特に、イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、スペインなどの主要な観光地では、eSIMの利用が一般的になってきています。

都市部では4G LTEが広くカバーされており、5Gの導入も進んでいます。ただし、山岳地域や地方の一部では、通信速度が遅くなったり、電波が届きにくい場所もあるので注意が必要です。

eSIMの最大の利点は、物理的なSIMカードを差し替える必要がないことです。これは、複数の国を旅行する際に特に便利です。また、旅行前に自宅でeSIMをダウンロードし、設定できるので、到着後すぐにインターネットに接続できるのも魅力的です。

ヨーロッパでeSIMが使える国と地域

eSIMが使える国と地域は、年々増加しています。2024年現在、ヨーロッパの主要な観光地のほとんどでeSIMが利用可能です。

具体的には、イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、スペイン、オランダ、ベルギー、スイス、オーストリア、ポルトガル、ギリシャ、スウェーデン、デンマーク、ノルウェー、フィンランドなどがあげられます。

これらの国々では、主要な通信事業者がeSIMサービスを提供しています。ただし、東欧や一部の小国では、まだeSIMサービスが提供されていない場合もあるので、旅行先に応じて事前に確認することをおすすめします。

ヨーロッパeSIMのプラン

ヨーロッパでeSIMを利用する際、大きく分けて2つの選択肢があります。各国のプランを個別に購入する方法と、複数国をカバーする周遊プランを利用する方法です。

各国プラン

この方法は、訪問する国ごとに異なるeSIMプランを購入するというものです。例えば、フランス、イタリア、スペインを旅行する場合、それぞれの国のプランを別々に購入します。

この方法のメリットは、各国の通信事業者のサービスを直接利用できるため、通信品質が安定していることと、国ごとに最適なプランを選べることです。

一方、デメリットとしては、複数のプランを管理する必要があること、国境を越えるたびに設定を変更しなければならないこと、全体的なコストが高くなる可能性があることがあげられます。

周遊プラン

周遊プランは、複数の国をカバーする1つのプランです。多くの場合、EU圏内全体や、ヨーロッパ全域をカバーするプランが提供されています。

このプランのメリットは、1つのプランで複数の国をカバーできること、国境を越えても設定を変更する必要がないこと、全体的なコストを抑えられる可能性があることです。

デメリットとしては、各国の通信事業者を直接利用する場合と比べて、通信品質が劣る場合があることや、必要以上に広い地域をカバーするプランを購入することになるかもしれないことがあげられます。

どちらの方法を選ぶかは、旅行のスタイルや訪問する国の数、滞在期間などによって異なります。短期間で複数の国を訪れる場合は周遊プランが便利ですが、1つの国に長期滞在する場合は、その国専用のプランを購入する方が利便性が高いかもしれません。

ヨーロッパeSIMの購入方法

eSIMの購入方法はいくつかありますが、オンラインで購入する方法と、対面で購入する方法の2つに分けて解説します。

オンラインでの購入

多くのヨーロッパの通信事業者は、自社のウェブサイトやスマートフォンアプリを通じてeSIMを販売しています。

この方法のメリットは、直接現地の事業者から購入するため、最新のプランや特別オファーを見つけやすいことです。ただし、言語の壁が高いことや、日本のクレジットカードが使えない場合があるなどのデメリットもあります。

オフラインでの購入

ヨーロッパの主要な空港や観光地では、eSIMを販売している店舗を見つけることができます。この方法は、現地に到着してから購入したい場合に便利です。

ただし、空港などでの購入は、オンラインで購入するよりも割高になる傾向があります。また、到着後すぐにインターネットを使いたい場合には適していません。

日本語サポートがあるかどうかを考慮しよう

eSIMの購入や設定で困ったときに、日本語でサポートを受けられるかどうかは重要なポイントです。特にeSIMの利用が初めての方は、日本語サポートのある事業者を選ぶことをおすすめします。

例えば、グロモバなどの日系の事業者は、日本語でのサポートを提供しています。これらの事業者を通じてeSIMを購入すれば、安心して利用できるでしょう。

ヨーロッパeSIMの設定方法

eSIMの設定方法は、使用するデバイスやサービス提供者によって多少異なりますが、基本的な流れは以下の通りです。

1. 1.　eSIMを購入し、QRコードを受け取る
2. 2.　スマートフォンの設定画面を開く
3. 3.　「モバイルデータ通信」または「ネットワークとインターネット」の設定を選択
4. 4.　「eSIMを追加」または「SIM」を選択
5. 5.　QRコードをスキャン
6. 6. 　画面の指示に従って設定を完了

では、eSIMは現地到着後に設定したほうがいいのでしょうか？それとも、渡航前に設定をしたほうがいいのでしょうか？それぞれのメリットは次のとおりです。

現地で必要なプランを購入してから設定

eSIMは、必要になった時点で購入し、設定することができます。つまり、ヨーロッパに到着してから、その場でeSIMを購入し、設定することも可能です。

この方法のメリットは、現地の通信環境を確認してから最適なプランを選べることです。

渡航前に設定

しかし、eSIMの利用が初めての方や不安がある方は、日本出発前にeSIMを購入し、設定しておくことをおすすめします。

渡航前に設定しておくメリットは、到着後すぐにインターネットが使えること、落ち着いた環境で設定できるので、ミスが少ないことです。グロモバのeSIMを利用する場合は、問題が発生した場合にも気軽に日本語サポートに問い合わせることができます。

注意点

eSIMを利用する際には、いくつかの注意点があります。以下の点に気をつけることで、トラブルを避け、快適にeSIMを利用できるでしょう。

デバイス自体の管理

eSIMはデバイスに直接組み込まれているため、WiFiルーターやSIMカードのように、それ自体を紛失してしまう心配は無用です。ただし、ほかの場合と同様に、スマートフォンやタブレットの管理は必要です。紛失や盗難に遭うと、通信手段を失うだけでなく、個人情報漏洩のリスクも高まります。

デバイスにパスコードやFace ID、指紋認証などのセキュリティを設定すること、公共の場所でデバイスを放置しないこと、盗難防止のためのアプリやサービスを利用することなどが重要です。

プロファイルの削除

eSIMの設定情報は「プロファイル」として保存されています。このプロファイルを誤って削除してしまうと、再度eSIMを購入しなければならなくなる可能性があります。

プロファイルの削除を防ぐために、設定画面でeSIM関連の項目を操作する際は十分注意し、不要になったeSIMプロファイルは、旅行が完全に終わってから削除するようにしましょう。

eSIM対応機種・カバレッジエリア

eSIMを購入する前に、必ず使用するデバイスがeSIMに対応しているか、そして訪問予定の国や地域が、購入するeSIMのカバレッジエリアに含まれているかを確認しましょう。

iPhoneの場合はiPhone XS以降のモデル、Androidの場合は機種によって異なるので、メーカーのウェブサイトで確認する必要があります。また、事業者のウェブサイトでカバレッジマップを確認し、山岳地域や島嶼部など、通信が不安定な可能性がある場所をチェックしておくことも大切です。

これらを事前に確認することで、現地で通信できないというトラブルを避けることができます。

おわりに

eSIMは、ヨーロッパ旅行をより快適にする強力なツールです。特に1週間以上の長期旅行や、複数の国を訪れる旅行、インターネットを頻繁に利用する旅行の場合は、WiFiルーターやSIMカードではなく、eSIMの利用をおすすめします。

幅広い各国プランおよび周遊プランを探している方には、グロモバeSIMがおすすめです。グロモバeSIMは、日本語の設定ガイドを完備。カスタマーサポートは日本語にも対応しているため、困ったときにも安心です。

eSIMを上手に活用して、ヨーロッパ旅行をより快適で楽しいものにしてください。良い旅を！